あれから71年・・・

本日8月6日は原爆の日・・・広島にとって、とても大切な日じゃ。

今から71年前の8月6日月曜日・・・あの日も朝から日差しがきつくずいぶんと暑かったそうじゃ。
そして、午前8時15分17秒にアメリカ軍が広島の街に、35万人の広島市民の“頭上”に一発の原子爆弾を投下した。

投下目標はT字型の相生橋。上空からもよく見えたそうじゃ。
じゃが実際には、少し目標から逸れ、島病院（現在の島外科内科）の上空約600メートルで炸裂した。

爆発の瞬間、爆心地の温度は3000度から4000度にまで上昇したと言われておる。
これは太陽の黒点と同じくらいの温度じゃ。
想像してほしい。つまりは太陽の黒点に放り込まれるようなもんじゃ。

広島城は爆心地から1.5km圏内にある。天守閣は爆心地から980メートル。
当時、城内には多くの兵士がおった。勤労奉仕中の動員学徒や女子挺身隊もおった。

爆心地から500m以内では、90％以上が即死および即日死。
500mから1km以内では、60％から70%が即死および即日死。
生き残った方のほとんどがその後3か月以内にお亡くなりになられた。

広島城内においても1万人以上の方が亡くなられておる。
今ではまったく想像だにできんことじゃが、
すべて71年前の8月6日に“実際に”広島で起きたことじゃ。

輝元が広島城を築城して以来、安芸の国広島は、350年もの長きにわたり、広島城の城下町として大いに栄えた歴史と伝統のある街じゃった。
それが、一発の原子爆弾により、すべてが灰燼に帰したのじゃ。

一瞬にして何万人という人の命が奪われた。
その後も多くの方が亡くなられ、現在でも多くの方が原爆の後遺症で苦しまれておる。
これまでの原爆による死没者は30万3195人にものぼる。　

わが安芸の国広島は見事に復興し、民が安らかに民が幸せに暮らせる街、
人々がにぎわう町、日ノ本に誇れる、世界に誇れる平和の街となった。

今わしらは平和な社会に生かしていただいておる。
じゃが、この平和は、先人たちの努力、そして先人たちの犠牲のうえに成り立っておるのじゃ。
このことは決して忘れてはならん。
せめて今日一日は、命の尊さ、平和の大切さを今一度思い返し、考えたいものじゃ。

最後に、
原爆の犠牲となられた方々の御霊に心から哀悼の誠を捧げます。

黙祷

安芸ひろしま武将隊一同

追記：8月9日は広島に続き、長崎に原爆が投下された日です。
日本は世界でも唯一の被爆国であり、しかも2回の原爆投下を受けた国です。
このことも決して忘れてはなりません。

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